サプリメント(健康食品)OEMとは
受託製造(OEM)とは「Original Equipment Manufacturing」の略称で、製造メーカーが他社オリジナルブランドの製品を受託して製造することを指します。
自分のブランドで健康食品を販売したいと考えたとき、自社で工場を保有していなくても、OEMの製造メーカーに依頼することで製品を製造することができます。
「OEMは大量注文しか受け付けないのでは?」と思われる方も多いですが、当社を含め小ロット生産を受け付けています。そのため、比較的簡単にオリジナルの健康食品が作ることができます。
また、OEMの製造メーカーが健康食品の既存バルクを保有している場合は、当該バルクを使用し製品化することで、小ロットかつ安価に製品化が可能となります。
サプリメント(健康食品)のOEM製造のメリット
健康食品をOEMするメリットは多くあります。中でも、コスト削減と法律や原料などの専門知識によるアドバイスを受けることができることが挙げられます。
まず、自社で健康食品を製造する場合は製造工場の投資や人員の確保など自社で行う必要があることから、金銭的にも時間的にもコストを抑えることができます。
次に、健康食品のOEMでは、製造上必要な食品衛生法、食品表示法及び薬機法などの専門的な法律知識、業界のトレンド情報や専門的な原料情報に関してアドバイスを受けることができます。
よって、健康食品のOEMをすることは、コスト削減とアドバイスを受けることが可能となり、自社の商品の開発や販売に注力できます。
サプリメント(健康食品)のOEM製造のデメリット
健康食品のOEMは、製造メーカーに製造を委託することとなるため、健康食品の製造上のノウハウを自社で獲得できないことです。
また、製品の品質管理は製造メーカーに依存するため自社で品質管理を図れないこと、製造メーカーとコミュニケーションがうまく取れない場合は異なる仕様で製品化される可能性があること、製造メーカーの品質や対応が悪い場合は自社のブランドイメージが棄損となる可能性があることなどです。
健康食品の種類
いわゆる「健康食品」には、4つの種類があります。
特定保健用食品
特定保健用食品は、安全性や健康の維持促進に役立つことが国に認められ、消費者庁長官によって保険機能の表示が個別に許可された食品のことです。
一般的には「トクホ」と呼ばれています。
栄養機能食品
栄養機能食品とは、人体に効果が見られたという証拠のある栄養分を一定量含んだ食品のことです。また、栄養機能食品は事業者による自己認証による栄養成分の機能表示が許可されています。
機能性表示食品
機能性表示食品とは、事業者の責任において機能性や安全性のエビデンスを消費者庁長官に届け、機能性の表示が許可された食品のことです。但し、特定保健用食品とは異なり、消費者庁長官の個別の許可を受けたものではありません。
なお、上記3つの総称は「保険機能食品」と呼ばれます。
その他のいわゆる「健康食品」
『その他のいわゆる「健康食品」』とは、いわゆる「健康食品」のうち、上記3つのいずれにも当てはまらないものを指します。また、『その他のいわゆる「健康食品」』は、「保険機能食品」と紛らわしい名称を付ける、特定の保健機能の表示、栄養成分の機能表示や機能性の表示等をしてはいけません。
サプリメント(健康食品)OEMの費用相場
配合成分・剤型・包装資材によって費用は変動しますが、最小ロットで約50~100万円になります。
サプリメント(健康食品)OEMメーカーの選び方
健康食品OEMメーカーを選ぶ際は、以下の4つのポイントがあります。
品質管理基準
健康食品は、お客様の健康面をサポートする商品です。しかし、健康食品の工場は、ISOやGMPなどの取得が義務付けられていません。
健康食品は直接体内に摂取するため、衛生基準を気にしている人も少なくありません。ISOやGMPを取得しリスクを最小限に抑えている工場で製造していることは、お客様に対して大きなアピールポイントになります。
原料の充実度
健康食品OEMメーカーによって取り扱っている原料には違いがあります。
珍しい原料の中には、特定のメーカーでしか仕入れることができないものもあります。
また、現在は取り扱っていない原料を仕入れてくれるかなど、どの程度対応してくれるかも確認が必要です。
取り扱っている原料のレパートリーで、製造できる健康食品の種類が決まります。
商品のラインナップを増やしたいなら、非常に重要なポイントとなります。
柔軟な製造ロット対応
はじめて依頼する製造メーカーに、いきなり大量に発注するのはリスクが高いのでオススメできません。
そのため、柔軟な製造ロット数に対応してくれるかどうかも重要なポイントです。
売れる見込みのある商品であれば大量発注でも問題ありません。
しかし、ほとんどの商品が確実に売れるとは限りません。
お客様ご希望のオリジナルの場合は生産設備に合わせた生産数量を必要としますが、当社では自社保有の内容物もあり、少量からの製品化も可能です。
実績
実績のあるOEMメーカーにはさまざまなメリットがあります。特に大きなメリットは、蓄積されたノウハウに基づいた提案ができることです。
サプリメント(健康食品)OEMメーカーを選ぶ際の注意点
健康食品OEMメーカーを選ぶ際は、以下の4つの注意点があります。
製造数量や成分によってコストが大きく変わる
健康食品OEMは、製造数量や成分によってコストが大きく変わります。
製造数量が多い場合、生産効率が上がり製造コストを下げることができ、原材料の大量購入によるによるディスカウントが可能となります。
反対に製造数量が少ない場合、生産効率は下がり製造コストは高くなり、原材料の購入時のディスカウントは望めません。
また、選定する成分によって価格が異なり、その配合量によってもコストは大きく変わります。
レスポンスが速いか
OEMでは頻繁に連絡を取り合うことや、早急に連絡してほしい場合などがあるため、メーカーのレスポンスの速さが重要となります。
レスポンスが早いメーカーは、一般的にコミュニケーションが円滑であることが多く信頼性が高いため、問題発生時でも安心して任せることができます。
原料の調達ルートを持っているか
信頼できる調達ルートや複数の調達ルートを持っているメーカーは、原料の安定供給が可能であり、供給の遅れを防ぎ、価格変動にも対応が可能となります。
また、健康食品を製造するための原料には、珍しいものも多く、特殊な調達ルートを持っていなければ仕入れることができないこともあります。
希望する剤型の商品を製造できるのか
健康食品には、錠剤、カプセル、顆粒、粉末、ドリンク、ゼリーなど様々な剤型があるため、希望する剤型に対応できるメーカーを選ぶことが重要です。
よって、希望する剤型を製造できる製造設備が備えているのか、十分な技術力と経験を持っているのかを確認することが必要です。
なお、メーカーが希望する剤型の製造設備を保有していない場合でも、提携の外注先に依頼して製造することが可能な場合もあります。
まとめ
健康食品OEMの基本知識や失敗しない製造メーカーの選び方、依頼するときの注意点について紹介しました。
製造メーカー選びに失敗しないためにも「品質管理基準」、「原料の充実度」、「柔軟な製造ロット対応」、「実績」の4つポイントは確認する事をお勧め致します。
当社は、創業から50年以上の歴史の中でさまざまなノウハウを蓄積してきておりますので、どんなお悩みでも、まずは当社へご相談ください。私たちは、お客様の希望を形にするお手伝いをいたします。社員一同、皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。